vol.65 ふくらむ蕾たち

3月中旬を迎え、日差しに春のやさしさを感じるようになってきました。

ブルーベリーの苗木を見回ると、枝先の蕾が一段と大きくなってきたのがよくわかります。

ほんの数週間前まで固く閉じていた小さな芽が、今ではふっくらと丸みを帯び、
まるで「もうすぐ咲くよ」と話しかけてくるかのようです。

 

◆ 蕾は春のメッセージ
蕾のふくらみは、植物からの“春の便り”。
冷たい風に耐えながらじっと準備を重ね、ようやく訪れた
成長のタイミングを見逃さずに開花へと向かっていきます。

ブルーベリーの蕾も今、一斉に動き出しました。
朝露をまとった姿も、日差しに透けるその輪郭も、思わず見とれてしまう美しさです。

◆ つぼみの観察、ここが面白い!
ブルーベリーの蕾は、じつは品種ごとに少しずつ形や色が違います。
うっすらピンクがかったもの、丸くてころんとしたもの──

ひと株ひと株に個性があって、見ていて飽きません。
「一段とつぼみが大きくなってきたな」と気づくたびに、

ああ、今年も春が来たんだな…と実感します。

◆ 開花が待ち遠しい
あと少しで蕾が開き、かわいらしい花が咲きはじめます。
それを待っていたかのように、蜂たちが訪れ、畑は一気ににぎやかに。

ブルーベリー農園の本格的な季節の始まりを告げる、大切な瞬間が近づいています。

執筆者について
Blueberry Field Tobishima青木 正人

名古屋から最も近いブルーベリー農園

当園は、名古屋近郊・愛知県飛島村でブルーベリー農園を運営しております。
私自身は農業の経験がまったくありませんでしたが、実家が農業を営んでいたこともあり、幼い頃から作物を育てることに親しみを感じてきました。
ブルーベリーとの出会いは2023年の夏でした。そこから一念発起して準備を進め、2024年の夏に初めて出荷を迎えることができました。
思い立ってから出荷に至るまでの約1年間に取り組んできたことも含め、当ブログにてご紹介しております。

さらに新たな挑戦として、2026年の夏にはブルーベリー狩りが楽しめる観光農園としてのオープンを予定しております。
周辺にはレジャー施設も多数ございますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。