vol.96 ブルーベリー農園の草刈り

◆草との戦いは夏の恒例行事

農園を営んでいると、ブルーベリーの成長と同じくらい気になるのが「草の成長」です。
日差しと雨をたっぷり浴びた草は、気がつくと木よりも背丈を伸ばしてしまいます。
放っておくと畑の通路をふさぎ、管理作業や摘み取り体験のお客様の歩きやすさにも影響してしまうのです。

◆草刈りは果樹を守る第一歩

草が多いと風通しが悪くなり、病害虫のリスクも高まります。さらに、
雑草が土の水分や栄養分を奪ってしまうため、ブルーベリーの実りにも影響します。
だからこそ「草刈り」は、実は地味ながらも果樹を守る大切な作業のひとつです。

◆草刈りのコツと工夫

私たちの農園では、

  • 株元はできるだけ手作業で丁寧に

  • 通路は草刈り機で効率的に

  • 夏場は作業時間を朝夕に分けて涼しい時間帯に

と工夫しながら草と向き合っています。刈り取った草はそのまま敷き草として利用し、
土の乾燥防止や有機質の補給にも役立てています。

◆草刈りがつくる体験の快適さ

摘み取り体験に来てくれるお客様に、安心して畑を歩いていただくためにも草刈りは欠かせません。
見通しのよい畑で、ブルーベリーを見つけやすく、気持ちよく摘み取りを楽しんでもらえるように
することが、私たちの役割だと感じています。

◆おわりに

ブルーベリーを育てる上で、草との戦いは終わることのない仕事です。しかし、
きれいに整った畑で笑顔でブルーベリーを摘む子どもたちの姿を見ると、
汗をかいて草を刈る時間も報われます。
これからも「草刈り」を通じて、安心で快適な農園づくりを続けていきます。


執筆者について
Blueberry Field Tobishima青木 正人

名古屋から最も近いブルーベリー農園

当園は、名古屋近郊・愛知県飛島村でブルーベリー農園を運営しております。
私自身は農業の経験がまったくありませんでしたが、実家が農業を営んでいたこともあり、幼い頃から作物を育てることに親しみを感じてきました。
ブルーベリーとの出会いは2023年の夏でした。そこから一念発起して準備を進め、2024年の夏に初めて出荷を迎えることができました。
思い立ってから出荷に至るまでの約1年間に取り組んできたことも含め、当ブログにてご紹介しております。

さらに新たな挑戦として、2026年の夏にはブルーベリー狩りが楽しめる観光農園としてのオープンを予定しております。
周辺にはレジャー施設も多数ございますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。